年上の彼女
「何かって?」

俺は短髪の髪を
掻き毟った

眠気が俺の体を襲う

「だから…何か…
ですけど」

「セックス?」

俺の言葉を聞いた先生が
顔を真っ赤にして

布団にもぐった

「いえ…その…
そうですけど」

爆睡してたんだから
そんなことが
あるわけないじゃん

確かに
スーツに皺がよるから

服は脱がせたけど
脱力して
すやすや寝ている女に

欲情するかっての

「あんたはどう思う?」

「わかりません」

「あったと思うなら
あったんじゃねえの」

いじめたい
困った顔をもっと見たい

俺はそんなことを思う

先生はさらに
布団の奥にもぐってしまった

「別にいいんじゃねえの?
生徒の一人くらいやっても」

「生徒?」

先生はがばっと布団から出ると
壁にかけられている
制服に目を向けた

俺の制服のとなりには
先生のスーツがかかっていた
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