エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「……もしかしてあなたが外交官になった理由って、伯父さん?」

「言っていなかったか? 小さかった頃に伯父から海外の話を聞いて興味を持ったんだ」

 そう言ってから、なぜか北斗はうれしそうに頬を緩めた。

「まだ君の知らない俺がいてよかった。これで残りの人生も飽きさせずに済む」

「全部知ってても飽きないよ」

 変なところで喜ぶ北斗を微笑ましく思っていると、足音が聞こえた。

 料理が盛られた大皿を持って、ロッコさんと百合先生がやってくる。

「先にお菓子を食べていてよかったのに!」

 ロッコさんに言われた北斗が肩をすくめる。

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