エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「……本気か?」

 この展開は予想していなかったようで、北斗が目を丸くしている。

 だけど私は本気だった。

「私を逃がさないって言ったじゃない。じゃあ、ちゃんと捕まえてて」

 お腹に触れていた北斗の手を握り、指を絡める。

「本当に逃げられなくなったのは俺のほうかもしれないな。鎖の鍵はどこにある?」

 予想外の返答は彼をかなり喜ばせたらしい。

 北斗はうれしそうに私に顔を寄せ、鼻先にキスをしてきた。

「鍵は飲み込んじゃった。だからどこにもないよ」

「まだ口に残っているんじゃないか」

「あ、ちょっ……」

 手をシーツに縫い留められて、もっと深いキスを与えられる。

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