アラ還は、もう恋しちゃだめなんですか?
ピンコン
紗依:今日帰る ごはんいる

突然のメールに二人とも目がいった。
「あっ、帰ります。 娘が帰ってくるみたいで」
なんだかほっとした。 
聞きたい事はいっぱいあるけど、とりあえずこの場所からいなくなりたい。
ありがたいメール。
送ると言ってくれた先生を断って、急いで部屋から飛び出した。

家に帰ると娘が先に帰ってた。
彼氏に緊急の仕事が入ったらしい。
「部屋で待っててと言われたけど、うちに帰ってお母さんとこの前のゲームの続きしようと思って。
やっぱり99年はなかなか終わらないよねぇ。」
あ~、やっぱり可愛いオンリーワンだよ。
「でもさぁ、お母さんは直ぐ声掛けられるし、誰とでも話しするよねぇ。
病院の待合室で友達作るなんて。
その人は主婦?それとも独身?」
なんか勘違いしているみたいだけど、「…、独身」
それに私は誰とでも話ししないし。
「んじゃ、これから色々と遊べるね。
よかったね」

よかった…のかな?
三ヶ月の半分近く過ぎているんですが。
3週間に1回のペースなら後残り2回?
でもほんとに2回ある?

…、と思ってたら急に電話が掛かってくるようになった。
業務連絡のような色気の無いものだけど。
忙しいはずの先生が平日のランチのお誘い。
どした?
決してデートでは無く、豪華な昼休憩のようなランチを。
相変わらず会話は少ないけれど。

いつもと変わらず美味しく頂いていると、
「ゆっくり話がしたい。
この後、うちに来て」
おうちに行って、会話は持つかなぁ。
あー、駅前に自転車置いてるんだよなぁ。とか呑気な事を考えてた。

「もうすぐ三ヶ月だよね。」
そっかー。このお試しは終わるんだ。
案外楽しかったなぁ。
「寂しくなりますね」
この3~4ヶ月色々有りすぎて、でも先生のおかげで寂しさを紛らわすことができた。
「由佳も!?」
どしたどした?
匠先生が微笑んで抱きしめられた。
ちょいと苦しいんですが。
背中をバシバシッと叩いて離してもらい、とりあえず落ち着いて掛けてゆっくり話そう。
同じ気持ちとは?
私は娘に、もう少し気兼ねなく遊びに行ってほしいと思ってるんだけど、先生はまだお母様の件続いているのかなぁ。
まず先生の気持ち。
ゆっくり話がしたいって、言ってたよね。
この仮契約、三ヶ月経って終了か再契約って話?
でもそこまで喜ぶ?
そんな話なら、さっき食事しながらでも、電話でも良いんじゃない?

だから付き合っている人がいるなら、正直にお母様に紹介すればいいのではないかと提案した。
セフレとかややこしい相手がいるなら、あまり巻き込まれたくないし。
今の「お茶飲み友達」の立ち位置には満足しているんだけど。
よくお菓子や、ホテル、レストランなんかでよく見る『大人の○○』みたいな『大人のお茶飲み友達』って感じで。

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