危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる

4章

もう会えなくても

 家を出る日。いつも通り会社まで送ってもらう。

「あの、少しいい?」
「なんでしょう」
「片桐さん、今日で送迎は終わりでいいです。今までありがとう」

 一瞬片桐の表情が固まった。

「そういうわけにはいきません」
「私、家を出るの。もう戻らないつもり。自分の足で歩いてみたい。もう大人だし普通のことでしょう?」
「しかし、まだ危険はあります」
「ええ。でもきっと、私が結婚をしないってわかったら終わると思うの」
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