柚菜〜初恋編〜
愛「あんまり急いだら危ないから!気をつけてよ?」


雄太「大丈夫!なんか宝探ししてる気分」


愛「期待しすぎないで」


雄太「愛が俺のために考えて、こうやってサプライズしてくれた事が嬉しいから!本当」



愛「私は、雄太の真っ直ぐなところが、本当に素敵だと思う」



雄太「なになに?そんな褒められたら、照れるじゃん!」




雄太が神社に着くと同時くらいに、柚菜は公園に着き、ベンチに座る




階段を上り、紙袋を見つける雄太



雄太「え?なにこれ」


ガサガサ


雄太「マフラー?もしかして、愛が作ったの?」



愛「うん。上手に出来なかったけど‥誕生日おめでとう」



雄太「え?なんで誕生日知ってるの??しかも俺が好きな色!」


愛「聞いたから!喜んでくれたなら良かった!」


雄太「今までで一番嬉しい!本当に嬉しい!ありがとう!!大切にするから!!」


愛「いつも、隣にいてくれてありがとう」



雄太「俺こそありがとうだよ!愛がいるから色々頑張れる」



愛「雄太‥言わなきゃいけないことがあって‥」



雄太「ん?もしかしたら、充電切れるかもしれない!もう充電が」



電話が切れた


携帯を握りしめる柚菜


柚菜「また言えなかった‥」



雄太の存在が大きくなればなるほど、柚菜の罪悪感も増す



雄太の前では、柚菜でいるより、愛でいる方が幸せだった。
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