柚菜〜初恋編〜
三年
冬が過ぎ、春


雄太は、毎日マフラーをしてくれていたらしいが、柚菜は、マフラーをしている雄太を見ずに春になってしまった。




柚菜は、冬休み明けから一度も学校に行っていなかった。




そんな時、紗弥から連絡があり、会うことに



紗弥「柚!ごめん急に」


柚菜「どうした?」


紗弥「柚にお願いがあって」


紗弥は、少し真剣な顔をして、柚菜を見る


柚菜「うん。」


紗弥「三年じゃん?」


柚菜は頷く


紗弥「柚は、高校行かないんだよね?」


柚菜「うん」


紗弥「なら、学生生活もう最後なんだよ?もったいないよ!学校に来ないのは」



紗弥は、真っ直ぐに柚菜を見る



紗弥「しかも、ラッキーなことに、私と同じクラスだよ!明日から、朝迎えに行くから行こうよ学校?」



柚菜「最後か‥わかった」



柚菜は家に帰ると、少し髪の色を暗くした


次の日


紗弥「おはよう柚!髪、少し暗くしたんだね!」


満面の笑みで柚菜を見る紗弥


柚菜「一応ね」


柚菜は、少し照れくさそうに笑う



紗弥「そう言えば、柚に言ってなかったことがあります」


柚菜「なに?」


紗弥「雄太君も、同じクラスでーす」


柚菜「まじ?やだなー」



足取りが重くなる


そんな柚菜を見て、紗弥は笑う
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