この度、友達やめます。

あの日

私は水ノに別れを告げられた



キスした直後だった

初めてのキスだった



たぶん、私からした



あまりにも水ノが美しすぎて

好きすぎて

してしまった



キスした瞬間
自分が自分じゃないみたいで…



その直後
水ノに別れを告げられた



夢が醒めたみたいだった



あの日、水ノは別れを決めてたらしい



私のことは好きだけど
友達の方が楽しかったって

これからも友達でいようって

放心状態でそんなようなことを言われた



家になんとか着いて
鏡を見たら唇が水ノのリップで色付いてた



私、キスなんかして
バカみたい


水ノは別れたかったのに…

会わなくなったのも
LINEがマメじゃなくなったのも
コンテストで忙しかったからじゃなかったんだ


夏休み中
ひとりになるとずっと泣いてた


水ノからは大丈夫?って心配するLINEが
毎日きた

別れたのに
その優しさは罪だ


大丈夫だよって
変なスタンプを添えて返してやった



やっぱり私は水ノの彼女にふさわしくなかった



友達の方が…とかじゃなくて
他に好きな人できたのかな?とか

やっぱり女として見れないとか

そうなのかもしれないけど
私が傷付かないように


私と水ノはまた友達に戻った


できれば別れたくなかった

別れることなんて今は思ってもみなかった


別れてもせめて友達でいたかった

水ノは私の気持ちを知ってた


水ノはまた友達になってくれた

それだけでいい



ありがとう水ノ

楽しい夏休みだったよ



素敵な夢をみさせてくれて

ありがとう



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