「みんなで幸せになると良いよ。」

6.不本意な犯罪者

警察署には親ではなく、お手伝いの人が迎えに来て外出を禁じられた。
家族の誰とも話さず、意思を持ちすぎた人形は忌み嫌われた。

ある晩、食事中に吐き気をもよおした。


『まさか…。』


もしそうなら相川家は私を『汚いもの』として扱い、ゴミのように捨ててくれるだろう。本当は凄く悲しいことなんだけど、ここに私の居場所なんてないことぐらい知ってた。もう一度この家を出て、ママと小さい彼と私と…。


「どうしたの?体調がすぐれないようね…。大変、明日病院で診てもらいましょう。」


母親は目ざとく私の変化に気付き、私の通院に同行した。



産婦人科。
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