「みんなで幸せになると良いよ。」
野田さんのだらしなさや顔や軽さは

あたしには全く関係なかった。

ただ、もう一度だけ何か言って欲しかった。

出来るならば誉めて貰いたかった。

だから、野田さんの好きなタイプな子になろうと決めたの。

髪も伸ばした、ダイエットもした、

野田さんの前では明るく振舞った、

関心を抱いて欲しい

君はあたしの顔を「キレイ」と言ってくれたっけ?

そんなに嬉しくなかったよ。

これは、作り物やから。

「化粧するのうまいね」

そう言われてるのと同じ感覚だった。
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