「みんなで幸せになると良いよ。」
突然立ち止まって振り返り椿を見た。

『もう!ちょっと危ないって!』

「なぁ、後ろ見てみ。めっちゃ夜景がキレイ。」

『うるさい!その手には乗らん。はやく行って!』

長い階段の途中、椿は怒っている。

上りきると相変わらずレトロなパチンコはあった。


『うわぁ、まだある。凄いやん!』


「なんか食べたいもんは?姫様。」


笑うと『満足じゃ、一緒に来れただけで。』と

照れずに言ってくれる。
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