なんでそんなに?思ってくれるの?

色んな意味で本領発揮?

松崎先生と組み始めて大分慣れてきた。

ただその事実とは裏腹にヒートアップしていくものがある。

「イッタ!…はァー」
そう、それが嫌がらせである。

今、まさにロッカーを開けようと思ったら刃が取っ手に仕込んてあったらしい。  

ドクドク…と流れる血をみて、
ホントに人間関係めんどくさい。その一言だった。


そして、もうそろそろ犯罪レベルの嫌がらせになってきたので

「私は簡単に泣きつく女じゃない。みてろよ、犯人」
証拠写真を撮りまくった。もちろん自分の怪我も。

写真撮影が一段落して更衣室を出た。


「ちょっ?え?なにそれ?」

見事に見つかってはいけない人に見つかってしまったらしい。


「松崎先生」
先生の視線は私の指から離れない。
それもそのはず、ただハンカチで抑えたまま放置していたから。

「 ちょっと、診察室こようか」

笑顔だが目が笑っていない。

「遠慮しときます。自分でなんとかするので」

「ん?拒否権あると思ってるの?それに片手じゃやりづらいでしょ?ね?」

「あ…いや、でも」
といい案が考えつかない間に連れてこられてしまった。
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