小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
手紙から目を離し、首をあげた。

「…全部、お見通しか」

ポロッとそんな言葉が出た。悠くんはこうなることまで予想してた。

そして、

「そっか…真くんに…。聞かれてたんだ」

「俺が担当医になる」

松崎先生が言った。

「俺が悠くんの担当医になる。そう決まった。本当は、もう高校生だから一般病棟になるかもしれないんだけど、精神的なケアも必要だから、俺は悠くんのこと他の医者より知ってるつもりだし、資格もあるから診ることになった」

「わかりました。松崎先生で悠くんも安心すると思います」

「うん、それでまず目が覚めたら一番最初に立花が悠くんと話してほしい」

「え?」

「多分、一番気持ちを理解しやすい立場だと思うから。この手紙をみて、一番話したい人だと思うから」

「私で大丈夫でしょうか?結局、何もできなくてこういう行動を悠くんはとってしまったのに」

「何もできなかったって本当にそう思う?」

「え?」

「こんなに感謝の気持を綴ってくれてるのに?」

「…でも!私ができてなかったから…悠くんは…」

「大丈夫。俺が保証する。それに立花だって話したいことあるんじゃない?」

「それは、そうですけど」

私は過去を話そうと思った。悠くんに。同じ気持ちの人が身近にいるってことを伝えたかった。


「じゃあ、決まりね」
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