学生寮
ベンチの点在する並木道は、私のお気に入りの場所だった。


私は手をつないで隣を歩くリョウさんを見上げ、幸せな気持ちに浸りながら言った。


「学校帰りに図書館に来ることもあるんだけどね、ここの並木道を好きな人と歩くのが私の夢だったの」


私が照れながらそう言うと、突然立ち止まったリョウさんに抱きしめられた。


「リョウさん?」


リョウさんは私の顔を覗き込み、さらさらの髪の間からのぞく目を、いたずらっぽく細めて囁いた。

「そんな可愛いこと言って……」

え、いや、べつにそんな……

私が真っ赤になって慌てていると、リョウさんはまた囁いた。


「みのり、誘ってる?」


「ち、ちがっ!!」


リョウさんの右手が私の耳元から髪をかきあげて頭の後ろを支え、深くキスされた。


私は驚いて、手に持っていたバッグを落とした。

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