子兎さんは俺様総長のお気に入り
一夜明けて次の日、転校生を見かけた生徒から可愛い、美人という言葉で溢れていた。
いざ、クラスで自己紹介をすればツヤツヤのロングの黒髪に、白雪のような肌と淡いピンクの唇。
そこには整いすぎた顔面がある。
「今日からよろしくお願いします。私、早川みり愛です」
お辞儀をしながら微笑む彼女に、うちの男子生徒は目がハート状態。
女の私でも心を奪われそうなほど綺麗だと思った。
「なあなあ、早川さんとうさぎちゃんいい勝負じゃね?」
「いや、俺はうさぎちゃんのファンクラブ入ってるからうさぎちゃん一途だわ」
「まじ?俺、早川さんタイプだわ」
「花森さん性格よくて可愛いから花森さんだろ」
そんな声が微かに聞こえてくるけど、ファンクラブ…?というのは未だにわかんなくて、でもよく思ってくれているのは素直に嬉しい気持ち。
早川みり愛さんは、窓際の1番後ろの席に座ることになった。