タオル係の、独占欲。(短)

「ちょっと、無理、です……っ」

「え、なにが?」

「心臓が、口から出ます……!」

「へ⁉」



その時。


たまたま近くを通った、昨日の女子二人組を、緒都くんは捕まえる。

そして「心臓が口から出ない方法」を、真剣な顔で聞くのだった。







「はぁ? タオル係ぃ?」
「なんじゃそりゃ」

「……」



そして昼休み。

なぜか私は、昨日の女子二人組と一緒に、お弁当を広げていた。


事のなりゆきは……朝、登校した時に、白石さんの机に、昨日緒都くんがつけていたお面が置いてあったらしい。

そして朝から悲鳴をあげた二人が「これは知らんぷりちゃんと仲良くしろってお告げ?」と。嫌々、私をお昼に誘ったというわけだ。
< 39 / 72 >

この作品をシェア

pagetop