タオル係の、独占欲。(短)
息を吐き出しすぎて、若干酸欠になっていたけど……でも、人の事を心配している場合じゃない。
なぜなら、
「……ふへ?」
私はビックリしすぎて、この三十秒間。息をするのを忘れていたからだ。
「ちょ、なに。その間」
「いや……、だって……えぇ?」
さっき緒都くんは、私のことをなんて言った?
聞き間違いじゃなければ「独占したい」って言った?
「私を、独り占めしたいって……そういう事ですか?」
「な、なんでわざわざ噛み砕くかなぁ。そして声に出すかなぁ、この子は……」
頭痛がするのか、緒都くんは頭に手を置いて、小さく首を振った。
すると、そんな彼の手に、ぽつんと。小さな雨粒が乗る。