余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
☆☆☆

大樹はいつもと変わらない様子だった。


面白おかしく萌を笑わせてくれる。


部活の話とか友達の厚くんの話とか。


それを聞いている萌も飽きることなく、自然と笑顔がこぼれだす。


「どうした?」


けれど今日の萌はやはり少し上の空で、大樹はすぐにそれに気がついてしまった。


「え、なにが?」


「とぼけても無駄だぞ? ずっと萌の事を見てたらなんだってわかるんだからな」


大樹は萌の手を握りしめて言う。
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