余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
その子は大樹を見つけると嬉しそうに駆け寄った。


大樹も片手を上げて挨拶をしている。


なにか会話を交わしているけれど、ここからではなにも聞こえてこない。


それでも会話の内容が気になって耳を済ませてみたときだった。


大樹が女の子の方に腕を回したのを見た。


えっ。


と声を上げてしまいそうになり、慌てて両手で口を塞ぐ。


呆然として見つめていると、大樹が女の子の体を引き寄せた。


そして……その唇にキスをしたのだった……。
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