契約婚初夜、冷徹警視正の激愛が溢れて抗えない
「そいつは莉乃の推し活のことは知ってるの?」
「うん。結婚しても続けていいって言ってくれてる」
明るく笑って答える私に、和也はまだ疑いの眼差しを向けてきた。
「……なんか話がうますぎる。名家なら家庭に入ったら軽はずみな行動は控えろとか言いそうじゃないか」
そこは私も拍子抜けしたというか、意外に思ったけれど、華子さんも推し活をしているので、気にしないことにした。
「和也はなんでもいちゃもんつけないと気が済まないの? 会えばとっても素敵な人ってわかるよ」
「莉乃の場合、外見しか見てないよね? 今も推し活してる時みたいに目がキラキラしてる。推し活と結婚は違うんだよ」
長い付き合いで私のことを知り尽くしている和也に図星を指され、ギクッとする。
「わ、わかってるよ。柊吾さんのことはちゃんと現実の人として見てるから大丈夫」
「へえ。じゃあ愛してるって胸を張って言える?」
「もちろんよ。私は柊吾さんを愛し――」
平静を装って愛してると言おうとしたら、ピンポーンと玄関のインターホンが鳴った。
「あっ、柊吾さんが来た!」
「うん。結婚しても続けていいって言ってくれてる」
明るく笑って答える私に、和也はまだ疑いの眼差しを向けてきた。
「……なんか話がうますぎる。名家なら家庭に入ったら軽はずみな行動は控えろとか言いそうじゃないか」
そこは私も拍子抜けしたというか、意外に思ったけれど、華子さんも推し活をしているので、気にしないことにした。
「和也はなんでもいちゃもんつけないと気が済まないの? 会えばとっても素敵な人ってわかるよ」
「莉乃の場合、外見しか見てないよね? 今も推し活してる時みたいに目がキラキラしてる。推し活と結婚は違うんだよ」
長い付き合いで私のことを知り尽くしている和也に図星を指され、ギクッとする。
「わ、わかってるよ。柊吾さんのことはちゃんと現実の人として見てるから大丈夫」
「へえ。じゃあ愛してるって胸を張って言える?」
「もちろんよ。私は柊吾さんを愛し――」
平静を装って愛してると言おうとしたら、ピンポーンと玄関のインターホンが鳴った。
「あっ、柊吾さんが来た!」