訪れたのは、ほんの少しの甘い予感

「我ながら考えてることやばいな。」

思わずふっと自嘲気味な笑いとともにそんな呟きがこぼれる。


お嬢様にこんなことを考えていることがばれたらさすがに引かれそうだしな。

まぁ、言うつもりなんてさらさらないけど。


こつこつこつと長い廊下を歩く。


あと少し、もう少しお嬢様が俺を意識してくれたら、その時は ー伝えてみてもいいかもな。ー そう思いながら。





< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop