秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる


「えーっと」

「もしかして理帆、長嶺くんと付き合ってるの!?」


どうしよう。

うっかり果耶のいるところで、翔也に電話してしまった私が悪いけど。

彼と電話で話しているところを、真横でしっかりと見られてしまったんだ。これはもう、果耶に隠し通せそうもない。


「じ、実はそうなの。私……長嶺くんと付き合ってるの」

「えぇーっ!」


翔也にごめんなさいと心の中で謝りながら、私は果耶に白状する。


「良かったじゃん、理帆! おめでとう〜!」


果耶は自分のことのように喜んでくれ、私が翔也と付き合っていることは絶対に誰にも話さないと約束してくれたのだった。


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