秘密の彼氏は、私にだけ甘すぎる

3 : 晴れのち雨



2学期の中間テスト初日の放課後。

苦手な数学のテストを明日に控え、私は今空き教室で翔也と二人でテスト勉強をしている。


うーん。これって、こっちの公式に当てはめると良かったんだっけ?

私は苦手な数学の問題に、頭を抱えていた。


「ねぇ、理帆。来週の日曜日って空いてる?」

「来週の日曜日?」


実は、来週の日曜日は翔也と付き合ってちょうど1年という日だから丸1日空けてあった。


「うん。その日は大丈夫」

「良かった。それじゃあその日、俺と一緒に出かけない?」

「えっ! でも出かけるってことは、外でデートするってこと!?」

「ああ。久しぶりにどこか出かけよう」

「やったぁ!」


もしかしたら……と、期待してはいたけれど。

まさか、出かけようって言ってもらえるなんて。


周囲に交際を秘密にしている私たちのデートといえば、基本どちらかの家で過ごすことがほとんどだったから。


私は、頬が自然とゆるんでしまうのを抑えられない。


「そうと決まれば、中間テストで赤点を取るわけにはいかない」

一気にやる気の出る私。


「はは。理帆ってそういうところ、本当に分かりやすいな」

「え?」

「ううん。理帆は可愛いなって言ったんだよ。でも……」

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