最強メイド!おぼっちゃまたちをお守りします!
教室を出て、帰るために廊下に出てきている同級生たちの間をするすると抜けて杏くんに追いつく。
「もう、そんなに急いでどうしたの?」
「ぅおわっ!?」
近くに行って声をかけると、ものすごく驚かれた。
すごく嫌そうな表情に、もしかしてと思ったことを聞いてみる。
「……もしかして、私を撒こうとしてた?」
今までの杏くんの態度や今の状況を思うとそれしか考えられなかった。
案の定、にらまれて「そうだよ!」と怒鳴られる。
「お前本当何なの? 護衛とか自己紹介で言う事かよ!?」
「え? でも本当のことだし……」
「俺は認めてねぇ!」
怒って叫んだ杏くんは、そのまま足をふみ鳴らして進んで行く。
杏くんが認めてなくても、美奈都さんたちから正式に依頼されたことだもん。
護衛しないなんて選択肢はないよ。
でも本当、護衛対象とだけは上手くいかないなぁ……。
メインの護衛対象じゃない紫苑くんとは仲良くなれたし、学園でも友達が出来たっていうのに。
はぁ……と小さくため息を吐いて、もう一人の護衛対象を思い浮かべる。
そうだ、柊さんのことで聞きたいことがあったんだ。
「もう、そんなに急いでどうしたの?」
「ぅおわっ!?」
近くに行って声をかけると、ものすごく驚かれた。
すごく嫌そうな表情に、もしかしてと思ったことを聞いてみる。
「……もしかして、私を撒こうとしてた?」
今までの杏くんの態度や今の状況を思うとそれしか考えられなかった。
案の定、にらまれて「そうだよ!」と怒鳴られる。
「お前本当何なの? 護衛とか自己紹介で言う事かよ!?」
「え? でも本当のことだし……」
「俺は認めてねぇ!」
怒って叫んだ杏くんは、そのまま足をふみ鳴らして進んで行く。
杏くんが認めてなくても、美奈都さんたちから正式に依頼されたことだもん。
護衛しないなんて選択肢はないよ。
でも本当、護衛対象とだけは上手くいかないなぁ……。
メインの護衛対象じゃない紫苑くんとは仲良くなれたし、学園でも友達が出来たっていうのに。
はぁ……と小さくため息を吐いて、もう一人の護衛対象を思い浮かべる。
そうだ、柊さんのことで聞きたいことがあったんだ。