友だちでいたいのに

9.隠しきれなくなった想い

 さすがに怒らせちゃったかな、恭司のこと。
 おそるおそる恭司のほうを見ると。
 恭司は、少しさびしそうな笑顔になって、
「そうだよな。誰と親しくしようが、瑠奈の自由だ。ゴメンな、変なこと言って」
 あやまらないでよ。悪いのは、あたしのほうなのに。
「オレさ。なんでか、中学のときから、オマエは今みたいにずっとオレのそばにいてくれると思ってたんだ」
 恭司……。
 恭司は缶コーヒーを飲み干すと、苦く笑って。
「そんなわけないのにな。瑠奈には瑠奈の人生があるのに。好きなヤツだっているんだろ? 縁結びの神さまに頼りたくなるくらい片想いしてるヤツが」
 ちがうよ、恭司。
「ま、オレからオマエにできることといったら、そいつとうまくいくよう応援してやることしかできないけど――」
 だから、だから……!

「恭司のバカッ!」
 そう言った瞬間、涙が一気にあふれ出てきた。
「バカ?」
「恭司のバカ! バカバカ! ひとの気も知らないで……」
「どうしたんだよ、てかなんでオマエそんな泣いてんの?」
 あたしは、コーラをぐっ! と流しこむと、泣き顔のまま告げた。

「あたしの好きなひとは……恭司なんだよ」
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