17歳の秋、君と過ごした1泊2日。

2日目 テーマパーク

修学旅行2日目。


今日の行先はテーマパーク。


「んー!ついたぁー!」


わたしはバスから降りて伸びをする。


「昨日とおんなじじゃん」


先にバスから降りた優くんがふわっと笑った。


なんか久しぶりだな。


夜に会ってないだけなのに、その笑顔が久しぶりに感じる。


「んー!」


わたしと同じように伸びをする優くん。


ギュッと目を閉じるその姿に、わたしの心臓もギュッとなる。


「みゆの真似してみた」


「っ、からかってるでしょ、」


「うん、からかってる」


「もう...!」


相変わらずなわたし達のもとに、桜と委員長がやってくる。


よし、行こ!


と、わたしが声をかけようとしたその時。


「ねぇ桜ちゃん、いーんちょー」


優くんが2人を呼び止めた。


「ん?なに?」


「どうしました宮野くん?」


大きく息を吸ったあと、いつになく言葉を区切ってゆっくりと言う優くん。


「あのさ、みゆと、2人でまわりたい」


「...はい?え?」


いきなり呼ばれたわたしはびっくり。


というか、優くんの言葉の意味がわからないんだけど。


どういうこと?


すると桜と委員長がニヤニヤしはじめる。


「うん、だと思ったよね委員長」


「これはもう送り出すしかないですね。宮野くん、男気見せてくださいよ」


「いーんちょーにそれ言われたくないんだけど」


「宮野くんあなた男気ないですから」


「いーんちょーもう黙って」


進んでいく会話にわたしはキョトン。


「あのー、つまり...?」


そう言ったところで、優くんの綺麗な指がわたしのほっぺをプニっと掴む。


「へ?」


「みゆと僕、2人でまわるってこと。行くよ」


わたしのほっぺから手を離してひとりで歩いていく優くん。


「へ、なに、どゆこと...桜たちは!?」


桜と委員長の方を見ると、ニヤケているというよりは、まるで天使のような微笑みを浮かべている2人。


「早く行かないと、宮野くんに置いていかれちゃいますよ?」


「みゆちゃん楽しんでおいで」


えぇぇ...。


でも2人がせっかく言ってくれてるんだし。


最終日、楽しむって決めたから。


「...うん、ありがと、行ってくる...!」


わたしは優くんの後を追いかけた。

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