クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
「優ちゃんの家ってどの辺?」
「え……!?」
突然翼君に突然声をかけられ驚いた私に、
翼君は更なる驚きをくれた。
「送ってくよ」
え……
今なんておっしゃいました……?
送っていく――!?
「俺は美樹ちゃん送るね」
真人君の言葉に、美樹は顔を真っ赤にして小さく頷いた。
なに? この展開……。
幸せ続きで怖いんですけど。
美樹と私は視線を合わせ、この不思議なくらい幸せな展開を喜んだ。
そして、互いに手を振り背中を向けた。