クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
翼君が鈴を付けている間も強い風が何度も吹きつけ、私は寒さに堪え切れず下を向いた。
寒い、
寒いよ……。
鈴を元に戻した翼君が戻ってきたと同時に違和感を感じた。
翼君……?
今までずっと右隣りに居たのに、
どうして左側に来たの?
三日間翼君の存在を右側で感じ続けていた私。
急に左に来られると、なんだか変な感じがする。
右側の視界が空っぽになって
左側がなんだか温かくなったような……
変な違和感を感じながら、
私はもう一つのことに気づいてしまった。
気づいちゃったよ……。