クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
『こどもの国』 を目の前にした私は驚いた。
ちっちゃ!!
こどもの国っていうから、もっと大きいオモチャ屋さんだと思ってた。
一見ダサく見える茶色の外壁と大きなクリスマスツリー。
店の中央にある手動の重い開き扉を押して店内に入ると、
そこは
こどもの国だった。
やんちゃな子供たちがキャッキャと走り回り、親たちが怒鳴ったり追いかけたりしてる。
それでも子供たちは目を輝かせ、目に映るオモチャを次から次へと手に取っていた。
なるほどね。
こどもの国っていう名前に納得した私は、子供たちの間をくぐりぬけて美樹と店の奥に入った。
店の一番奥にある小さなドアをノックすると男の人の声が返事をして、
美樹と私は目を合わせた後、そのドアを開けた。