完全無欠な財閥御曹司の秘密は、私だけに××!
じっと見てみる。何か懐かしい気もするけど、綿貫って名前は知らない。
綿貫さんは二コリと笑った。
「久しぶり、芽衣ちゃん。あれからすぐ引っ越してしまって連絡もできなくてごめんなさい。最近入籍して名字が変わったの。もとは柴本奈央です」
「あ、あの、近所に住んでた奈央ちゃん?」
「はい」
あの、とは、うちの病院に来てた一つ下の女の子。露出狂に遭遇して、家から出られなくなった子だ。
犯人が捕まってすぐ、奈央ちゃんは引っ越してしまった。
その奈央ちゃんがここにいる。笑顔で……。
明るい笑顔を見て、泣きそうになってしまった。大河さんが加える。
「綿貫さんは入社試験トップだったんだ」
「すごい! それに結婚したんだ……。本当によかった」
「はい。先に入籍だけ。結婚式はこれからです。ぜひお二人で出席してください」
「あぁ、もちろん」
大河さんが答えて私も頷く。奈央ちゃんは続けた。
「お相手の綿貫さん、大河さんが紹介してくださった方なんです。1年付き合って最近入籍を」
「誠実な男だということは俺が保証する」
大河さんはそう言って笑い、奈央ちゃんも頷いた。
綿貫さんは二コリと笑った。
「久しぶり、芽衣ちゃん。あれからすぐ引っ越してしまって連絡もできなくてごめんなさい。最近入籍して名字が変わったの。もとは柴本奈央です」
「あ、あの、近所に住んでた奈央ちゃん?」
「はい」
あの、とは、うちの病院に来てた一つ下の女の子。露出狂に遭遇して、家から出られなくなった子だ。
犯人が捕まってすぐ、奈央ちゃんは引っ越してしまった。
その奈央ちゃんがここにいる。笑顔で……。
明るい笑顔を見て、泣きそうになってしまった。大河さんが加える。
「綿貫さんは入社試験トップだったんだ」
「すごい! それに結婚したんだ……。本当によかった」
「はい。先に入籍だけ。結婚式はこれからです。ぜひお二人で出席してください」
「あぁ、もちろん」
大河さんが答えて私も頷く。奈央ちゃんは続けた。
「お相手の綿貫さん、大河さんが紹介してくださった方なんです。1年付き合って最近入籍を」
「誠実な男だということは俺が保証する」
大河さんはそう言って笑い、奈央ちゃんも頷いた。