愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
そのとき、ドアの外にある火災報知器のベルが鳴り出した。
「倉庫じゃなくて、店の方?」
ふと先日のボヤ騒ぎを思い出し、まさかと蒼白になる。
恐る恐るドアを開けると、隙間から灰色の煙が吹き込んできたので、慌ててドアを閉めた。
「ゲホッゴホッ……」
思わず口もとを押さえてうずくまる。煙を真正面から浴びてしまい、喉も目もヒリヒリと痛い。
今の煙の量。おそらく、客席側は煙が充満している。
「今度こそ、ボヤじゃない」
本格的な火災だ。
火元はここ、三階だろうか。もしほかの階から出火したのなら、三階に煙が回る前にどこかの階の火災報知器が反応しているはずだ。
「でも、今日は一度も火を使っていないから、キッチンから出火したとは考えにくいし、優多さんもまだ帰ってきていないはず」
なぜ火が上がったのかわからない。電気系統がショートでもしたのだろうか。
いずれにせよ、なにもわからないこの状況で、ひとりで消火活動に行くのは危険だ。逃げた方がいい。
内階段からの避難は難しいだろう。この部屋に非常階段に繋がるドアがあったのは幸いだった。
「とにかく、避難しなくちゃ」
「倉庫じゃなくて、店の方?」
ふと先日のボヤ騒ぎを思い出し、まさかと蒼白になる。
恐る恐るドアを開けると、隙間から灰色の煙が吹き込んできたので、慌ててドアを閉めた。
「ゲホッゴホッ……」
思わず口もとを押さえてうずくまる。煙を真正面から浴びてしまい、喉も目もヒリヒリと痛い。
今の煙の量。おそらく、客席側は煙が充満している。
「今度こそ、ボヤじゃない」
本格的な火災だ。
火元はここ、三階だろうか。もしほかの階から出火したのなら、三階に煙が回る前にどこかの階の火災報知器が反応しているはずだ。
「でも、今日は一度も火を使っていないから、キッチンから出火したとは考えにくいし、優多さんもまだ帰ってきていないはず」
なぜ火が上がったのかわからない。電気系統がショートでもしたのだろうか。
いずれにせよ、なにもわからないこの状況で、ひとりで消火活動に行くのは危険だ。逃げた方がいい。
内階段からの避難は難しいだろう。この部屋に非常階段に繋がるドアがあったのは幸いだった。
「とにかく、避難しなくちゃ」