グリーンリーフ~夏目若葉メモワール~
補足で少しだけお話を。
これは私自身の性格が影響しているのかもですが……

物語の中で悪役(ヒール)がいたとして、ヒロインがその人にひどい仕打ちをされたとします。
で、そのあと相手が反省する流れになったら、私はなんとなく許す方向の結末にもっていってしまうのです。 

どの作品だったか記憶があいまいなのですが、読者さんからすっきりしない……というような感想をいただきまして。
悪者には天罰が下ってほしいです、と。
その意見を聞いて、ああそうなのかと少々反省しました。
私としては元々『目には目を』が嫌いなのもあって、許してあげることも大事じゃないかな……と思っている気持ちが出てしまってたんでしょうね。

でもたしかに、小説の世界では懲らしめるのもアリかなと考えを改め始めています。
ふんわりとした終わり方だとモヤモヤしたままで気持ち悪いですよね。
なので『命がけの身代わり婚~決死の覚悟で嫁ぎます~』ではラストのほうに「微ざまあ」要素を入れてみました!

作家としては、自分で広げてしまった風呂敷は自分で回収しなければいけないのですけど……
ただ、「ざまあ」は度が過ぎるとドン引かれますし、加減がむずかしい💦

どんな要素でもバランスなのだと思います。(特に長編は)
例えば、お仕事の描写が多いと小難しい印象が強くなるし、恋愛ばかりでも甘すぎてしんどくなる。
要するに、偏りすぎると面白くないわけです。
すっきりする読後感がありつつ、良いストーリーだったなと思ってもらえるものをお届けしたい。
最近は小説を書く上で、そこが一番むずかしいなと思ったりします(^^;)



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