弁護士は相談料として愛を請求する
「とりあえず、俺とお前の心配の元である『処女』をいままでの膨大な相談料の対価として俺がもらう。お前を守り続けてきた俺にはその権利がある」
「な!?」
そう言うと、のんは私の顎を捕らえてそっとキスをした。身体に電流が走った。のんの香りに包まれて食べられてしまいそうだった。
「口を開けろ」
「……ん、ん」
気づくと、彼の深いキスが始まり、責めてくる彼について行くのが精一杯。何もかもが彼に包まれているような感覚になった。
「……はあ……のん、私……」
「やっぱりな……俺なら大丈夫なんだろ、すず」
確かにそうだ。のんに触れられても嫌だと思うことは全くない。のんを見上げると、色を湛えた目が私を見つめていた。こんな目初めて見た。それだけで身体が震えた。私の腕を引いて進もうとするので、びっくりして立ち止まったら、こちらを向いてふっと笑った。