弁護士は相談料として愛を請求する

「それを、ことごとく邪魔する嫌な奴が古川だ。しかも、てめえは他の女と付き合ってたりするんだ。最低だ」

「言いたいことはそれで終わりか?」

「……何だと?」

「お願いやめてよ」

「すずは黙ってろ」

「のん!何しに来たの?そんなんなら帰って!」

「倉田。悪いが耳でも塞いで座ってろ。俺達は決着付けないとやってらんないんだよ」

「佐竹君……」

「すず、嫌なら出てろ」

 のんが言う。
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