弁護士は相談料として愛を請求する
「正直、あんまり勉強が得意じゃなかったお前が弁護士になるとは驚いたよ。しかも、すずの保育園の関係者。まさか、そこまで計算じゃないだろ?」
「計算なわけあるか。お前じゃあるまいし。でも再会出来て運命かもしれないと嬉しかった。倉田は俺に対して警戒していないし、好意に近いものを持ってくれている。なあ、倉田。そうじゃなかったか?」
佐竹君がこちらをじっと見ていった。
「うん。のん以外の男の人だと佐竹君を一番信用してるし、親友だと思えるくらいの距離感だよ」
佐竹君がフッと笑った。
「俺が心配しているのは、古川が倉田ひとりを大切にできるかっていうことだ。お前ここで誓えるのか?浮気してみろ、ぶんなぐって、倉田もらうからな」
「佐竹お前さ、俺を何だと思ってるんだ?言っておくが、交際相手は今までそんなにいなかった。すずのことを確かに所有物のように思っていた時期もある。それはすずも同じ。だが他の相手と交際させられないとわかった」