弁護士は相談料として愛を請求する
「……なんだそれ?まあ、お前のいる事務所は大手だからな」
「それだけじゃないんだ。姉の嫁ぎ先関係で契約している事務所だ。俺をターゲットに取引をもくろむ輩が右往左往している。俺の結婚も重要になってきていて、義兄も警戒してくれている」
佐竹君は驚いた顔をしてのんを見た。のんは至って落ち着いて静かに話している。
「お姉さんの嫁ぎ先って……堂本の御曹司と結婚したとかいう噂は本当だったのか」
「まあ姉さんも結婚まで色々あって、俺も匿ったりして大変だったんだ。嫁いだら今度は俺も巻き込まれた。弁護士事務所を間違えたな」
「どこか別なところへ移ったらどうだ?お前なら選べるだろ」
「そうもいかないから今の事務所に入れられたんだよ」
「へえ……お前も大物になったんだな。まあ、昔から口がうまくて、女を軽く堕とすは、先生も言いくるめる最低な奴だったけどな」