弁護士は相談料として愛を請求する

「いや……。匠君のようにしっかりしているなら問題ないが、アイツはまだ無理だ。そんなこと言ってたのか?困った奴だ」

「鈴音ちゃん、お疲れ様。大丈夫だった?」

「奥様、彼女のお陰でうちの修也は大人しくしていましたよ」

「倉田さんの手をつかんで離さないね。修也君、お姉さんが好き?」

 匠さんが聞くと、修也君はうなずいた。

「うん。すずせんせいだいすき。もっといっしょにあそびたい。あっちのあそびばにせんせいといっしょにいってもいい?」

 入り口を出たパーテーションの裏に子供の遊べるスペースがある。三歳児くらいまでの子が遊べるところだ。私の手を引っ張る。

「こら、修也。お姉さんは今日お前の相手のために来たんじゃないぞ」

 おじいさまが修也君に言うと彼は涙目になった。私はしゃがむと彼の目を拭いてあげた。
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