弁護士は相談料として愛を請求する

第五章 元カノ襲来~望side

 
 先日のパーティーでようやくすずを彼女として公表したのに、そのパーティーで出会った一家にすずを奪われかけた。

 一時、彼女がその一家の嫁になるらしいという噂が流された。しかも、合併が背景にある政略結婚らしいと尾ひれがついて本当らしいと皆信じ込んだ。

 そのお陰で俺の株は下がってしまった。婚約もしないで幼馴染みをあのパーティーで紹介したからだと影口を言われた。

 すずは電話してきたが、相変わらず断るというのが下手な奴。子供を使われたのがまずかった。職場に押しかけられてすずはお手上げ状態らしい。

 俺は自分にも結構な被害があって、すずに少し説教をした。彼女が静かになり、言い過ぎたと気づいたときには遅かった。

 その後すずから連絡がない。姉からも謝られたので、解決策をいくつか提案し、あちらのアポをとって、すずに教えておいてくれと頼んだ。

 ようやく解決方法が見つかって安心していた時、法務局に行った帰り際、呼び止められた。

「望!」
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