再び異世界?!─平凡聖女の育てた少年が、年上魔公爵になって貫く健気過ぎる激重純愛♡─

マオの究極な計画にセーラの口があんぐり開いた。


「そんなことしたら世界に一人きりになっちゃう」

「石になったセーラを眺めて暮らすから大丈夫。セーラが目の前から消えたあの時よりずっと楽しいよきっと」

「私も一緒に残るのは?」


セーラがマオを一人にするのは耐え難く提案するが、マオは膝枕に頭をもたげたまま首をふる。


「世界に二人きりなんて、それは素敵な提案だけど、いずれ食料がなくなる。徐々に飢えが迫る怖い思いを、セーラにさせたくない」

「だから、皆の時間を止めて、マオが一人で寂しいのを我慢するの?」

「平気だよ、それは我慢じゃない。策略の一つだから」


平気なはずがないのに、マオはクスリといつものように笑う。マオは長い時間を一人で頑張ることに慣れ過ぎていた。


(またマオが一人になるなんて、絶対ダメ……!)

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