冷血警視正は孤独な令嬢を溺愛で娶り満たす
治郎の私設秘書である晋也が違法カジノにはまっていたことはもちろん、隠し子である蛍が赤霧会に拉致されたこともメディアでセンセーショナルに報じられていた。
義父である実光の時代に赤霧会と縁があったことなども、かなり悪意のある報道の仕方をされていた。治郎の株は大暴落で次の選挙は落選濃厚だそうだ。
「あぁ、そのことか。いいんだ、好感度なんて実体のないもので闘おうとしていたのが間違いだった」
(演技ではないのかもしれないな)
どこか毒が抜けたような彼の顔を見ていると素直にそう思えた。
謝罪の言葉程度で彼を許せるとは思えないし、関係を改善したいとも思わない。蛍にとっての治郎は今までもこれからも『最低の父親』でしかない。
まっすぐに彼を見つめて蛍は告げた。
「私はずっとあなたが大嫌いでしたし、これからもそれは変わりません。でも娘にそんな思いをさせてまで政治の道を選んだんですから、せめて……歴史に名を残すいい政治家になってください」
「……蛍」
「違法賭博の規制強化、信念があって始めたことなら暴力団の脅しなんかに屈せずに成し遂げてくださいね」
義父である実光の時代に赤霧会と縁があったことなども、かなり悪意のある報道の仕方をされていた。治郎の株は大暴落で次の選挙は落選濃厚だそうだ。
「あぁ、そのことか。いいんだ、好感度なんて実体のないもので闘おうとしていたのが間違いだった」
(演技ではないのかもしれないな)
どこか毒が抜けたような彼の顔を見ていると素直にそう思えた。
謝罪の言葉程度で彼を許せるとは思えないし、関係を改善したいとも思わない。蛍にとっての治郎は今までもこれからも『最低の父親』でしかない。
まっすぐに彼を見つめて蛍は告げた。
「私はずっとあなたが大嫌いでしたし、これからもそれは変わりません。でも娘にそんな思いをさせてまで政治の道を選んだんですから、せめて……歴史に名を残すいい政治家になってください」
「……蛍」
「違法賭博の規制強化、信念があって始めたことなら暴力団の脅しなんかに屈せずに成し遂げてくださいね」