孤独な悪役魔王の花嫁に立候補します〜魔の森で二人と一匹が幸せを掴み取るまで〜

プロローグ:ドアマットモブは決意する

 

 フォスファンは大好きな乙女ゲーム。

 魔力がある者しか入学できない魔法学園アロバシルア。
 イルマル王国では貴族しか魔力は現れないはずなのに、平民であるリイラに魔力があるとわかり、学園から入学許可カードが届くところから物語は始まる。

 第一部の学園パートは、よくある魔法学園パラ上げゲーだ。
 平民ということで虐げられるリイラだが(ここで活躍するのが私の姉・悪役令嬢サンドラである)魔力の才能を開花させイケメンたちに認められていくシンデレラストーリーだ。


 そしてこの乙女ゲームの人気の理由は第二部の展開。

 第一部の終わりに世界は暗黒に包まれて、魔物があちこちに出現するようになる。

 イルマル王国には魔族が住む森があり、魔族はそこから出てくることはない。しかし数十年に一度「暗黒期」が訪れると、魔族に人間の花嫁を捧げなくてはならない。

 魔人は男しか生まれず、子孫を残すためには魔力のある人間の女が必要になる。
 人間が名付けた「暗黒期」つまり魔人の生殖期になると人間の女を求めて我をなくし自己制御ができなくなる。その結果、普段は魔人の制御で抑えられている魔物が人間の住処を荒らしてしまうため、それを鎮めるために、「白の花嫁」を捧げる。何百年もこの儀式は続いてた。
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