寝ても覚めても、離してやんない


 ちゅ、ちゅって、何回も何回も。

 わたしはやめてって言わないし、暖もやめないから終わらない。



「は……、っ、くみん、すきだ……」

「んん、わたしの方が好きだし……」

「んなわけねーだろ、」

「あるもん……」



 暖は知らないだろうけどさ。

 一人で寝る前は、結構、暖との妄想を繰り広げてたりするわけよ。

 それこそ、こういうキスは何回も想像してて。

 本物の暖は、優しいのかな激しいのかなって……。

 言えないところまで考えちゃってる女なんだよ。



「暖が思ってるよりずっとわたし、……すごいから」



 上級者の女だからね。



「……なに言ってんだ」

「めちゃくちゃに……されに来たんですけど?」



 暖のめちゃくちゃって、この程度?

 ヘッと嘲るように笑ってあげると、暖の口角はピクピク震え出した。


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