野いちご学園 逆ハーアイドル寮
「もうすぐ体育館でアイドル選手権大会の壮行会がはじまるけど、姫歌ちゃんはのんびりしてていいの?」
「なんで?」
「今から体育館のステージに立つんでしょ? 朝都先輩たちと一緒に」
えっ?
「たっ立たないよ。私はただの紹介者で、アイドルとして歌って踊るわけじゃいから」
「野いちご学園の生徒代表なんだから、みんなから応援してもらえばいいのに」
「私なんかが応援してもらうなんて、おこがましすぎだよ」
「フフフ、相変わらず控えめだなぁ姫歌ちゃんは。そういうところ、大好きだけどね」
「……あっ、ありがとう」
ストレートに褒められて、嬉しさでハートが踊る。
友達っていいなと、しみじみ感じてしまう。