晴れない空の恋心
「久々に莉里ちゃんに会いたいなー。」

「莉里、お母さんと住んでた時のアパートに行ってるんだ。」

そう、莉里は母と住んでいた時のアパートに行っている。前に行った時は携帯の充電器を忘れたので、それを目的に行ってもらっているって感じだ。

明日、私もそのアパートに向かう予定。

プルルル

「あ、もしもしお姉ちゃん!」

莉里の声だ。興奮してるみたい、何かあったのだろうか…

「どうしたの?」

「あのね、お母さんからのプレゼントだよ!」

「えぇ?そんなはずないじゃない、だってお母さんは…」

「だって、押し入れから紗奈へ、のやつと莉里へって書いてあるDVDが出てきたんだもん」

「前もって用意してたって事?」

「きっとそうだよ!明日お姉ちゃんくるんでしょ!待ってるから早くきてよ?バイバイ!!」

プープープー

あ、あはは…。早く切りすぎだよ、もうちょっと聴きたかったのに…

「あ!先生に呼ばれてたんだ~、めんどくさ」

「あ、そっか!」

「行かなきゃ!紗奈私の席にノート置いといて!」

その言葉と同時に理解する。また宿題忘れたんだな笑

クラスの前で手を振る未那に「うん!」っと勢いよく返事をする。
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