晴れない空の恋心
「で?本題。なんで泣いてたの。」 

「えっと、…」

嘘をつくのが苦手な私は嘘をついてもすぐバレてしまう気がした。

それに、変な嘘ついて『友達』という関係を崩したくなかった。だから、遊に全てを話した。

二葉くんと付き合っていること。

香奈先輩のこと。

突き飛ばされたのこと。

香菜先輩に突き飛ばされて、足をくじいたこと。

そして、香菜先輩にされたことを二葉くんが信じてくれないこと。

それを聞いた遊は少しの時間考えた後、言った。

「紗奈が辛い気持ち、すごい分かる。今まで辛かったね。」

それを聞いて、ばっと涙が溢れた。否定されるかと思った。でも辛かったね、って言ってくれた。

「うわぁーん泣」

「おいおい、笑泣くなよ、笑」

「な、泣いてないし…泣」
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