晴れない空の恋心

阿川先輩。

今になった。17歳。

明日は私の18歳の誕生日。あれからと言うもの、自分の誕生日が嫌いになった。

11時、59分…あと1分…

ガチャ

「happy birthdayー!!紗奈!」

?!

誰かと思うと、そこには未那(みな)がいた。未那は私の親友で、クラスメイトでもある。

いきなり私の部屋に入り込んだ未那。未那以外にもたくさんいた。15人程度の男女だ。いきなり未那に目隠しをされ、どこかに案内された。

アパートの鍵は閉めたから!っと楽しそうに言う未那。いったいどこに連れて行かれるんだろう。

「いいよ!」

未那の合図をもとに、目隠しをそっと外した。 

パーン

「うわっ、」

未那や、クラスの仲良い子。少なからずの人が私のためにお祝いしてくれたのだ。その時、ある人が私のそばに駆け寄って来た。

「せ、先輩…」

わたしの信頼する阿川二葉(おがわふたば)先輩だ。阿川先輩は、高校でもいつも冷静でクールだ。そんなクールな先輩は私の憧れでもあった。
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