晴れない空の恋心
阿川先輩は、「誕生日おめでとう。沙奈。」
とにこやかに微笑むと、わたしの手を持ち、
「俺、紗奈が好きです。」
っと呟いた。…?ええっ?!
「紗奈の隣、俺じゃダメかな…?」
せ、先輩…
「えっと、その…私でよければっ!」
「きゃー!おめでとぉ!紗奈!」
未那が私の肩に手を置き、お祝いしてくれた。こんなに心が輝いたのはいつぶりだろう。言葉に表せないくらいの幸せな気持ちに心が満たされていた。
日の出の光が差し出した頃、霧雨だった空が虹のかかる青空になっていた。
会場は豪華ではないけれど、みんなで頑張ってくれたこの会場を見るだけで涙が溢れた。このまま時間が止まっちゃえばいいのに。それだけ幸せすぎて怖いぐらい。
午前3時、
「そろそろ帰るかぁ」
未那が解散の言葉を放った。
「紗奈、家まで送るよ。」
と阿川先輩。その言葉に未那が反応。
「紗奈は阿川先輩に任せます!紗奈じゃーね」
未那に手を振りつつ、会場を後にした。もちろん、阿川先輩も一緒だ。
「先輩、この辺で大丈夫です。」
「俺はもう紗奈の先輩じゃないよ。」
え?
「紗奈の彼氏だよ?今後は二葉だな、紗奈。」
「ふ、二葉…くん?」
二葉くんがにっこりと微笑む。その笑顔をずっと見ても飽きないくらいの、優しい微笑みだった。
とにこやかに微笑むと、わたしの手を持ち、
「俺、紗奈が好きです。」
っと呟いた。…?ええっ?!
「紗奈の隣、俺じゃダメかな…?」
せ、先輩…
「えっと、その…私でよければっ!」
「きゃー!おめでとぉ!紗奈!」
未那が私の肩に手を置き、お祝いしてくれた。こんなに心が輝いたのはいつぶりだろう。言葉に表せないくらいの幸せな気持ちに心が満たされていた。
日の出の光が差し出した頃、霧雨だった空が虹のかかる青空になっていた。
会場は豪華ではないけれど、みんなで頑張ってくれたこの会場を見るだけで涙が溢れた。このまま時間が止まっちゃえばいいのに。それだけ幸せすぎて怖いぐらい。
午前3時、
「そろそろ帰るかぁ」
未那が解散の言葉を放った。
「紗奈、家まで送るよ。」
と阿川先輩。その言葉に未那が反応。
「紗奈は阿川先輩に任せます!紗奈じゃーね」
未那に手を振りつつ、会場を後にした。もちろん、阿川先輩も一緒だ。
「先輩、この辺で大丈夫です。」
「俺はもう紗奈の先輩じゃないよ。」
え?
「紗奈の彼氏だよ?今後は二葉だな、紗奈。」
「ふ、二葉…くん?」
二葉くんがにっこりと微笑む。その笑顔をずっと見ても飽きないくらいの、優しい微笑みだった。