極上パイロットは偽り妻への恋情を隠さない
「ふっ……」
舌先でくすぐるように触れられ、じっくりと味わうように私の舌を搦め取って。わずかな息苦しさの中、容赦なく舌をきつく吸い上げられる。
突然沸き起こった甘苦しい感覚に、背筋がゾクリと粟立つ。お互いの口内の熱が、一気に上昇した気がした。
「昼間の男、航空整備士の鈴木さんだよな? 知り合い?」
程なくして唇が離されると、樹くんが眉をひそめていた。どこか不機嫌な表情に、思わずドキリとしてしまう。
「えっと……高校の同級生で……」
「仲がいいのか?」
「今は同窓会で会うくらいだけど……」
たじろぎながらも答えれば、彼はますます眉間の皺を深くした。
樹くんの上に乗ったままでいることが落ち着かなくて身じろぐと、彼の手が私の腰を押さえ、ぎゅうっと抱きしめてくる。
お互いの体が、ぴったりと触れ合う。服越しに密着した全身はまるで絡み合うようで、ドキドキしてしまった。
「やっぱり指輪は必要だな。芽衣に変な虫がつきそうだ」
挙句、耳元で独り言のごとく零された囁きに、鼓動が大きく跳ね上がった。
偽りの独占欲だと、わかっている。
真に受けるべきじゃないと、頭では理解している。
それなのに、心は勝手に浮き立って、ついドキドキしてしまう。
舌先でくすぐるように触れられ、じっくりと味わうように私の舌を搦め取って。わずかな息苦しさの中、容赦なく舌をきつく吸い上げられる。
突然沸き起こった甘苦しい感覚に、背筋がゾクリと粟立つ。お互いの口内の熱が、一気に上昇した気がした。
「昼間の男、航空整備士の鈴木さんだよな? 知り合い?」
程なくして唇が離されると、樹くんが眉をひそめていた。どこか不機嫌な表情に、思わずドキリとしてしまう。
「えっと……高校の同級生で……」
「仲がいいのか?」
「今は同窓会で会うくらいだけど……」
たじろぎながらも答えれば、彼はますます眉間の皺を深くした。
樹くんの上に乗ったままでいることが落ち着かなくて身じろぐと、彼の手が私の腰を押さえ、ぎゅうっと抱きしめてくる。
お互いの体が、ぴったりと触れ合う。服越しに密着した全身はまるで絡み合うようで、ドキドキしてしまった。
「やっぱり指輪は必要だな。芽衣に変な虫がつきそうだ」
挙句、耳元で独り言のごとく零された囁きに、鼓動が大きく跳ね上がった。
偽りの独占欲だと、わかっている。
真に受けるべきじゃないと、頭では理解している。
それなのに、心は勝手に浮き立って、ついドキドキしてしまう。