初夜で妻に「君を愛することはない」と言った私は、どうやら妻のことをめちゃくちゃ愛していたらしい


「ス、ステファニー、マイラブ。今日の最初の君へのちゅーは、わ、わた、私のものだ……」
「!!??」

 震えながら彼女の頰に口づけを落とすと、ステファニーは口だけでなく、目も大きく見開いて彫像のように固まっている。

 なんだその表情は。
 君だって「今日のミッチーのほっぺちゅーはわたくしのものですわー!」と言いながら、毎朝私にちゅっちゅしていたではないか!
 もっといつもみたいに食いついてこないか!

「さ、さあ、席につこうか。朝食をいただこう」
「は、はひ」
「君の好物ばかりを用意してもらったんだ」
「そ、そうですのね……」

 きっと私の首から上は真っ赤になっているであろう。
 なんということだ、こんなにも実践が難しいとは! ラブマイスターの私でなければ、暴れ狂うような頰の熱で憤死してしまうところだぞ!

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