夜空に咲く恋

あとがき

最後までお読み頂き誠にありがとうございます。如何でしたでしょうか？

　今回「高校生の真っ直ぐな恋愛をテーマにしよう！」と決めてストーリーを考える中で私の中に「喜怒哀楽」という言葉が思い浮かびました。

　恋愛のストーリーには、主人公の恋が実る「喜」の感情がメインで描かれる作品は数多くあると思います。確かに恋が実った主人公の「喜」の感情はとても美しくて感動的です。しかしその隣では、失恋をしてしまい「哀」の感情を持つ事になってしまう状況も多くあるかと思います。

　実際、私自身も実る恋、実らない恋……と恥ずかしながら経験しております。やはり、恋が実る主人公のハッビーストーリーは素敵です。幸せです。でも、その隣にある失恋する「哀」の感情を持つ事になる人物もまた『「哀」のストーリー』の主人公なのだと私は考えます。

　作中では朱美と颯太の恋が実る結末はハッピーエンドなのですが、失恋をしてしまった……一年以上の片想いが実らなかった蒼もまた失恋と言うストーリー主人公なのだと私は思います。

　実った恋、実らなかった恋、友情、悩み、葛藤……高校生の真っ直ぐな感情を思い出しながら、想像しながらこの作品を描かせて頂きました。皆様に少しでも共感を頂き、心の中に何かしらの感情が残ったのであれば嬉しい限りです。

作者：田山照巳